受験経験を次に活かそう

今年受験を終えた受験生の皆さん、

長い長い受験勉強、本当にお疲れさまでした。公立高校を受験された方は、受験自体が初めてという方も少なくなかったのではないでしょうか。皆さんと一緒に学べたことを、私はとても大切にしています。

さて、受験には結果がつきものです。合格のストーリーもあれば、それとは逆のストーリーもあります。受験を終えた方の何かの参考になるかもしれませんので、今回は自分自身の受験体験を書いてみたいと思います。

合格率90%の試験で不合格

私は、中学校・大学・大学院と合計3回の受験を経験しました。それぞれ印象深いですが、中でも大学受験の経験がとても大きかったです。

大学は、どの学校で学ぶかだけでなく、どの学部で学ぶかを選択します。当時高校生だった私が興味があったのは、アメリカという国でした。映画・ミュージック・ファッション、16歳-18歳の自分に興味がある分野は、全てアメリカが中心でした。アメリカに行ってみたい!との思いだけで、必然的に「英語」が学べる大学や学部を選ぶことになりました。

ほどなくして、四谷にある英語で有名な大学を第一志望として勉強を始めました。その大学名を冠する講座のある塾に行き、過去問もその大学ばかり研究して、一浪の末、ようやく一次試験に合格しました。この大学の外国語学部は当時二次試験まであったのですが、一次試験が難関で、合格率は10%台だったと記憶しています。いっぽう、二次試験の合格率は毎年90%超、さすがに大丈夫だろうと高をくくっていました。

二次試験である面接当日、試験会場に行ってみると、英字新聞を大きくひろげている人、洋書を嫌味なく読んでいる人、ノートを最後の最後まで一生懸命確認している人、受験生同士で英語を話していた人もいたような記憶があります。いっぽうの僕の鞄の中には受験票と筆記用具だけ。完全に場違いなところに来てしまった感じです。面接官の日本人には「きみ、英語話せないでしょ。これから英語面接だけど大丈夫なの?」と笑われてしまい、外国人との英語面接では、案の定、何を言っているか全くわからず、ひと言「Yes…」しか言えませんでした。

結果、不合格。合格率90%ですから、郵送されてきた受験結果に、ほとんどの受験番号が残っている中、自分の受験番号だけが抜けているのを見るのは、とても切ないものがありました。

はじめて英語というものを学ぶ

残念ながら、第一志望校には受からず、別の大学で4年間を過ごしました。あの二次試験がとても悔しかったので、大学に入ってから、英語を勉強…というよりは英語が話せるように努力しました。NHKラジオ英会話を毎日のように聞いて、留学生と話せるイベントがあっては参加し、アルバイトで貯金をしては長期休みのたびにアメリカに行く、という大学生活を過ごしました。英語の問題を解くばかりだった受験勉強とは、まったく違う楽しさ(と大変さ!)がそこにありました。

あれだけ大学の過去問を勉強したというのに、二次試験については全く調べておらず、準備も何もしていなかったというのは、今振り返ると呆れてしまいますが、「相手をよく調べる」ということが教訓として残りました。英語についていえば、「問題集だけをやっていては役に立たない」ということを学び、「中途半端なチャレンジは後悔を生む」ことも感じました。第一志望校不合格という結果から学べたことは、実にたくさんあったのです。

「あの時合格していたら」と考えても仕方ないことですが、英語を学ぼうと思って受けた学校の不合格が、今こうして英語を仕事としている現実につながっているとは、人生なんとも面白いものです。

受験の結果を次に活かそう

“Life goes on.”

いろいろなことがあっても、それでも人生は続いていきます。受験の結果がどうであろうが、それを活かせるかどうかを決めるのは、今の自分です。受験勉強を終えた今、振り返れること、次につなげられることは何でしょうか。私は不合格を例に出しましたが、合格は「嬉しい」感情だけが残りがちで、そこから振り返るには「意志」が必要です。会社員の時に、尊敬する(でも、とても厳しい)上司から「良い時ほど人間は振り返らない。成功こそ振り返れ。」と諭されました。

高校生活は3年、あっという間に過ぎていきます。大学を受験される方は、あと3年後にまた受験です。この高校受験をよい経験として、次につなげたいですね。(私は35歳で大学院を受験しましたが、大学受験の失敗を活かして、出願書類を徹底的に読みこみ、どんな結果でも後悔ないくらい勉強をして、面接の練習も入念に行い、今度は二次試験の面接を突破できました。)

最後に、英語1教科だけですが、皆さんの受験勉強や、大切な人生の1ページにほんの少しでも関われたことに心から感謝しています。英語をはじめ、何かありましたら、どうぞお気軽にお声かけください。私のほうも、前に前に進むために、一日一日を大切に過ごしていきます。また何かの折にお会いできることを楽しみにしております。皆さんの素敵な高校生活と、益々のご活躍を心より願っております。当塾に来てくださって、本当にありがとうございました。

代表 加藤悠太