英検2級ライティングテストの問題と対策

英検3級は中学卒業レベルで設定されていることもあり、多くの中学生が目標としています。一方、高校卒業レベルの英検2級を目指される方は高校生に多いと思います。当塾でも英検2級を目指される方もいらっしゃいますので、英検2級ライティングの対策について整理してみました。

英検2級ライティングテストの問題

英検の過去問は、英検のホームページから確認できます。こちらが、2020年度第2回の英検3級のライティング問題です。

  • 以下のTOPICについて、あなたの意見とその理由を2書きなさい。
  • POINTSは理由を書く際の参考となる観点を示したものです。
    ただし、これら以外の観点から理由を書いても構いません。
  • 語数の目安は80語-100語です。
  • 解答は、解答用紙のB面にあるライティング解答欄に書きなさい。なお、解答欄の外に書かれたものは採点されません。
  • 解答がTOPICに示された問いの答えになっていない場合や、TOPICからずれていると判断された場合は、0点と採点されることがあります。TOPICの内容をよく読んでから答えてください。

TOPIC

Some people say that young people should spend more time thinking about their future careers. Do you agree with this opinion?

POINTS

  • Education
  • Income
  • Skills

2020年度第2回検定一次試験(2級) 公益財団法人日本英語検定協会

英検ライティングテストの採点基準

テストを受ける上で、採点基準を知ることは大切です。英検ではライティングテストの採点に関する観点および注意点(1級・準1級・2級)として採点基準を公開しています。

観点(1)内容:課題で求められている内容(意見とそれに沿った理由)が含まれているかどうか
観点(2)構成:英文の構成や流れがわかりやすく論理的であるか

観点(3)語彙:課題に相応しい語彙を正しく使えているか
観点(4)文法:文構造のバリエーションやそれらを正しく使えているか

公益財団法人日本英語検定協会

ライティングの構成

上記にあげた観点(2)構成について考えてみましょう。
ハンバーガーをつくるイメージで構成を考えると分かりやすいです。

  1. 自分の意見と結論は同じ主張をすることで、ハンバーガーのパンを安定させましょう。
    なお、同じ単語の繰り返しは避け、英語表現を変えて同じ主張ができると望ましいです。
  2. 理由を充実させて美味しいハンバーガーの中身を作りましょう。
    英検2級では、理由を書くヒントとして3つの観点(POINTS)が与えられますので参考にしましょう。

参考:青野仲達「リーダーになる人の英語力」

構成のひな形

ライティングの構成4点を記載する上で使えるフレーズをまとめてみました。

自分の意見
  • I agree that SV… / I do not agree that SV…
  • I think that SV / I do not think that SV
  • I believe that SV / I do not believe that SV.
    • I have two reasons to support my idea/opinion/argument.
理由1
  1. First, SV
  2. The first reason is that SV.
  3. One reason is that SV
  4. To begin with, SV
理由2
  1. Second, SV
  2. The second reason is that SV.
  3. The other reason is that SV
  4. In addition/Furthermore/Also, SV
結論
  • In conclusion, SV
  • For these two reasons, SV
  • In summary, SV
  • In closing, SV

 

答案作成

それでは、さっそくTOPICに対してライティングをしていきましょう。
2020年第2回のTOPICを扱ってみます。

  • Some people say that young people should spend more time thinking about their future careers. Do you agree with this opinion?
    (若者は将来の仕事を考えることにより多くの時間をかけるべきだという人もいます。あなたはこの意見に賛成ですか。)

TOPICに対する賛成・反対の自分の意見は、無理せず主張しやすい、書きやすいほうを選びましょう。なお、TOPICからずれてしまうと減点対象になりますので、TOPICはよく読んで、日本語でもしっかり訳しておきましょう。(TOPICを正確に理解することは、英文全てに影響するためとても重要です!)

TOPICに対する理由を考えるにあたっては、与えられているPOINTSが参考になります。
今回の問題では、以下の3点がPOINTSとして与えられています。

  • Education
  • Income
  • Skills

なお、自分で書きやすい、主張しやすい観点があれば、必ずしも与えられているPOINTSを使う必要はありません。

内容・論理の確認

理由を書く際には、論理(ロジック)が成り立っているかが重要です。

  • TOPICからずれていないか。英語をただただ書くことに集中するうちに、そもそも何を主張しようとしているかを忘れてしまうことは実はよくあります。TOPICが何かを最後まで押さえ続けましょう。
  • 組み立てた論理が、TOPICの説明になっているか。「この論理、本当にあっている?」「そもそも理由になっている?」冷静になって、論理が成り立っているか、自分自身に質問してみてください。

以下、TOPICに対して賛成の場合と反対の場合のそれぞれの論理構成を書いてみました。英作文ではありますが、論理の組み立ては語学力ではなく、思考力の問題です。英語ですぐ書き始めず、母国語(私の場合は日本語)でしっかり論理を組み立てておくと、後々の英文内容がぶれないのでおすすめです。

【賛成の場合】

【反対の場合】

解答例

論理(ロジック)を組んだら英語にしていきます。英検2級は理由が2つ書ければOKですので、上記3点のPOINTSのうち、2つを選んで解答を作ってみました。先にご紹介したひな形も使っています。ご参考いただければ幸いです。

【賛成の場合】

I agree that young people should spend more time thinking about their future careers. I have two reasons to support my opinion.

First, young people don’t have much work experience and don’t understand working well. Education teaches us what kind of jobs exist including career path. Young people should learn more.

Second, we can’t expect a high income by selecting an occupation without deep consideration. In addition, we can’t devote ourselves to many occupations because our time is limited.

These are the two reasons why young people should take enough time to think about their future careers.
(99語)

【反対の場合】

I don‘t agree that young people spend more time thinking about their future careers. I have two reasons to support my argument.

To begin with, young people can’t experience working at school. People do not realize what a job is until they work. The more we work, the better we understand working.

Next, we can earn money from working. Just thinking about our future careers doesn’t bring in money. The earlier you start working, the more money you can get.

In summary, I don’t think that young people should take more time to consider their future careers.
(97語)

時間配分

時間配分についても見ておきましょう。英検2級の筆記は85分、リーディングとライティングから構成されています。ライティングは設問が1問ですが、配点が高いので必ず答えを書きましょう。ライティングで何も書かないと、仮にリーディング650点満点、リスニング650点満点でも、合計1300点で合格基準スコアの1520点に達しません。

なお、ライティングで十分な解答時間を確保するには、リーディングを時間目安で終わらせることが大切です。英検2級の過去問を解いて練習するのはもちろんですが、日ごろから英語の文章を読む習慣をつけておきたいですね。
※英検2級の問題形式・問題数・時間目安は下に表として出しています。

また、ライティングを解く目安は20分ですが、過去問を解く際は17-18分で書けるよう練習をしておきましょう。リーディングで想定以上に時間がかかってしまうことは十分にあり得ます。日ごろから試験時間よりも短い時間で問題を解くようにしておくことをおすすめします。

ライティング20分の内訳ですが、私のおすすめの時間配分は以下のとおりです。

  • 【3-5分】内容考案、日本語で論理構成を考える。
  • 【12-14分】英文作成、日本語→英語に変換する。
  • 【3分】見直しをする
    • 見直し1) 80語~100語の範囲になるよう調整する。
    • 見直し2) 同じ単語の繰り返しを避ける。
    • 見直し3) スペルミス・文法ミスがないか確認する。

英検2級の問題形式・問題数・時間目安など

スライド

最後にですが、まとめとしてスライドを用意しました。ぜひご覧ください。

英検3級ライティングテストの問題と対策でも、英作文についてのアプローチを書いています。合わせてご覧ください。皆さんが良い結果がでるよう応援しています!