英検3級ライティングテストの問題と対策

2017年から、英検準2級と3級にライティングが導入されました。千葉県の高校入試の際には、英検3級の取得で内申点や入試結果へ加点する優遇措置を設けている学校も多く、英検3級を受験する方も多いと思います。今回は英検3級ライティングに的を絞って対策を書いてみます。

英検3級ライティングテストの問題

こちらが、2019年度第3回の英検3級のライティング問題です。

●あなたは、外国人の友達から以下のQUESTIONをされました。
●QUESTIONについて、あなたの考えとその理由を2つ英文で書きなさい。
●語数の目安は25語~35語です。
●解答は、解答用紙のB面にあるライティング解答欄に書きなさい。なお、解答欄の外に書かれたものは採点されません。
●解答がQUESTIONに対応していないと判断された場合は、0点と採点されることがあります。QUESTIONをよく読んでから答えてください。

QUESTION
Do you like cooking for your family?

2019年度第3回検定一次試験(3級) 公益財団法人日本英語検定協会

外国人の友達のQUESTIONに対して、あなたの考えとその理由を2つ英文で書く、語数の目安は25~35語という設問形式は、英検3級にライティングが導入された2017年度第1回から変わっていません。

英検ライティングテストの採点基準

テストを受ける上で、採点基準を知ることは大切です。英検ではライティングテストの採点に関する観点および注意点(3級)として採点基準を公開しています。

●ライティングの採点方法
解答は4つの観点で採点されます。観点ごとに0~4点の5段階で評価され、得点の満点は16点となります(CSEスコアの満点は550)。

●各観点について
観点(1)内容 課題で求められている内容(自分の考えとそれに沿った理由2つ)が含まれているかどうか
観点(2)構成 英文の構成や流れがわかりやすく論理的であるか
観点(3)語彙 課題に相応しい語彙を正しく使えているか
観点(4)文法 文法的に正しい英文が書けているかどうか

公益財団法人日本英語検定協会

ライティングの解答を作成する

文章構成を確認する

それでは、さっそくQUESTION(質問)に対してライティングをしていきましょう。
2019年第3回のQUESTIONを扱ってみます。

  • Do you like cooking for your family?

ライティングの構成は、以下3点で作ります。

  1. 結論(自分の考え)
  2. 理由1
  3. 理由2

英語は、結論・自分の考えを先に伝える明確さが大切です。

自分の考えと理由を2つ決める

さて、ライティングをするにあたって、自分の考えを決める必要があります。採点基準の観点(1)(2)にあるように、自分の考えとその理由2点を、論理的に書く必要があります。ここでのポイントは、すぐ英語で書き始めないこと。まずは日本語(母国語)で自分の考えが論理的かを確認しておきましょう。

  • Do you like cooking for your family?
  • 【家族のために料理をするのが好きだ】
    • 理由1 家族は私の料理を喜んでくれる。
    • 理由2 母はいつも忙しいので助けたい。
  • 【家族のために料理をするのは好きではない】
    • 理由1 私は料理が上手ではなく自信がない。
    • 理由2 家族のために何を作るか決めるのが難しい。

英語(外国語)を書きながら、論理を確認するというのは難しく、時間がかかってしまいます。時間に制約があるライティングテストでは、あらかじめ日本語(母国語)で、自分の考えとその理由を2点考え、論理的か(筋が通っているか)を確認してから、英語に直していくのがスムーズでおすすめです。

なお「料理をするのが好きか、好きでないか」どちらの立場をとるかですが、通常は自分がそう思う立場を取ったほうが理由が考えやすいはずです。しかし、テストに限定しますが「料理が苦手」であっても「料理をするのが好き」という立場をとったほうが理由が考えやすく、英語も書きやすいのであれば「料理をするのが好き」という立場で書きましょう。

英語にする

  • Do you like cooking for your family?
  • 【家族のために料理をするのが好きだ】
    • 理由1 家族は私の料理を喜んでくれる。
    • 理由2 母はいつも忙しいので助けたい。

 

  1. 【パターン1】
    I like cooking for my family. I have two reasons. First, my family likes my cooking, for example, my curry and omelet. Second, I want to help my mother because she is always busy. (34語)
  2. 【パターン2】
    I like cooking for my family because my family likes my cooking, for example, my curry and omelet. Also, I want to help my mother because she is always busy. (30語)
  • 【家族のために料理をするのは好きではない】
    • 理由1 私は料理が上手ではなく自信がない。
    • 理由2 家族のために何を作るか決めるのが難しい。
  1. 【パターン1】
    I don’t like cooking for my family. I have two reasons. First, I’m not good at cooking and don’t have confidence. Second, it is difficult to decide what to cook for my family. (33語)
  2. 【パターン2】
    I don’t like cooking for my family because I’m not good at cooking and don’t have confidence. Also, it is difficult to decide what to cook for my family. (29語)

ひな形を活用する

上記にパターン1とパターン2と記載しましたが、英文ライティングで使いやすいひな形をそれぞれ用いました。

  1. 【パターン1】
    (自分の意見). I have two reasons. First, (1つ目の理由). Second, (2つ目の理由).
  2. 【パターン2】
    (自分の意見) because (1つ目の理由). Also, (2つ目の理由).

大切なのは、自分の意見を最初に記載することです。英語は、結論ファースト、明確に自分の意見を伝えることが大切です。続けて理由を2つ記載しますが、その際に上記ひな形の2パターンを使うと、論理構成がすっきりして読みやすくなりますのでご参考ください。 

becauseとandの注意点

1) Becauseで文を始めない。becauseを使う場合は、文と文をつなげましょう(文とは主語と動詞を含む文章を指します)。

(×) I like English. Because I can talk with a lot of people.
I like English. ピリオドが打ってあるため文が終わっています。becauseとは文と文をつなぐ接続詞ですが、文がつながっていないのでNGです。

(〇)
I like English because I can talk with a lot of people.
主語(I) 動詞(like) because 主語(I) 動詞(talk)で、文と文をつないでいるのでOK.

※Whyに対する答えの時のみ、Becauseで文を始めてもOKです。
(〇) Why do you like English? Because I can talk with a lot of people.

2) Andで文を始めない。andも接続詞なので、文と文をつなげましょう。

(×) I like cooking for my family because my family likes my cooking. And, I want to help my mother.
Andで文章が始まっているので好ましくありません。

(〇) I like cooking for my family because my family likes my cooking. Also, I want to help my mother.
alsoは「さらに」という副詞なので、文頭に使うことができます。
alsoの他には、in addition, moreoverという表現も「さらに」という意味で同様に使えます。 

※andは、語(1語)と語、句(2語以上)と句、文(主語と動詞)と文のそれぞれをつなぐことができます。
(〇) I like dogs and cats. (語と語) 
(〇) I have a big dog and two small cats. (句と句)
(〇) My dog is big and yours (=your dog) is small. (文と文)
※接続詞について、当塾Eduhouseでは「中学2年生コース」「中学3年生コース」で扱います。

語数が足りなかったら

ライティングは25~35語と語数の指定があります。自分の意見と2つ理由を書いても語数が25~35語に達しない場合に備えて、1) 5W1Hを使う 2) 例を上げるの2点を参考にしてみてください。

1) 5W1Hを使う

I study English.という文章を例として、5W1Hの要素を加えて書いてみます。

  • What(何) / Which(どちら)
    I study English grammar. (英語の文法を勉強する)
    I read English books. (英語の本を読む) 
  • When(いつ)
    I study English every morning. (毎朝英語を勉強する)
    I studied English last night. (昨晩英語を勉強した)
  • Where(どこ)
    I studied English at the library. (図書館で英語を勉強した)
  • Who(誰)
    I studied English with a friend. (友達と英語を勉強した)
  • Why(なぜ)
    I studied English because I had a test. (テストがあったので英語を勉強した)
  • How(どうやって)
    I study English with the textbook. (教科書で英語を勉強する)
    I listen to English programs on the radio. (ラジオで英語番組を聞く)
    I study English very hard. (一生懸命英語を勉強する)

2) 例をあげる

例をあげることで、文章を長く・具体的にすることができます。例を上あげる際に使える表現としては, for exampleとsuch asのフレーズを紹介しておきます。

  1. for example 
    I like sports, for example, baseball and basketball.
    I like sports. For example, baseball and basketball are my favorite sports.
    For example, で文章を始めることもできます。
  2. such as
    I like sports such as baseball and basketball.
    Such asで文章を始めることはできません。

時間配分

最後に時間配分についてです。英検3級の筆記は50分、リーディングとライティングから構成されています。ライティングは設問が1問ですが、配点が高いので必ず答えを書きましょう。ライティングで何も書かないと、仮にリーディング550点満点、リスニング550点満点でも、合計1100点で合格基準スコアの1103点に達しません。

なお、ライティングで十分な解答時間を確保するには、リーディングを時間目安で終わらせることが必要になります。特に、長文は普段から文章を読むことに慣れていないと、時間がかかってしまいます。英検3級の過去問を解くのはもちろんですが、日ごろから英語の文章を読む習慣をつけておきたいところです。

また、ライティングの過去問を解く際は7分-10分で書く練習をしておくことをおすすめします。試験本番に焦ってしまい、リーディングで想定以上に時間がかかってしまうことは十分にあり得ます。日ごろから試験時間よりも短い時間で問題を解くようにしておくことをおすすめします。

最後に、見直しを忘れずに。25語~35語で書けていますか。文法やスペルのケアレスミスはありませんか。日ごろから試験時間よりも短い時間で問題を解くことになれておけば、見直しする時間も十分に取ることができますね。

英検3級の問題形式・問題数・時間目安など

※日本英語検定協会 3級の試験内容をもとに筆者作成

スライド

スライドにもまとめていますので、よろしければご覧ください。

最後に

英検の過去問について、リーディングやリスニングは、ひとりでも問題を解いて答えを見ながら勉強を進めやすいですが、ライティングは、自分の書いたものがどの程度できているかチェックしづらいと思います。自分の解答をぜひ学校や塾の先生に見てもらうことをお勧めします。

その他、英検準2級、2級のライティングについても記事にしていますので、合わせてご覧ください。

皆さんが良い結果を出せますよう願っております!