someとanyの違いと使い分け・使い方

「兄弟はいますか?」を英語で言うと

Do you have any brothers or sisters?

という決まった言い方がありますが、なんでanyをいれるんだろう? 無くても良いんじゃないかな?と疑問に思いました。そこで、someとanyの使い方を整理しつつ、その理由を考えてみました。someとanyは、頻繁に出てくる英語表現です。学習の参考にしていただければ幸いです。

someは肯定文/anyは否定・疑問文

some/anyは「いくらか」「いくつか」と漠然とした数や量を指します。この意味の場合、someは主に肯定文で、anyは主に否定文、疑問文で用います。some, anyが「いくらか」「いくつか」という意味なので、可算名詞の場合は複数形にします。

  • There are some books on the table.<肯定文>
    (訳)テーブルの上に本が(何冊か)ある。
  • There are not any books on the table.<否定文>
    (訳)テーブルの上に本は一冊もない。
    =There are no books on the table.
    ※not any = no 「全く…ない」の意味になります。
  • Are there any books on the table?<疑問文>
    (訳)テーブルの上に本が(何冊か)ありますか?

なお、someをつけずに、booksだけを用いるのであれば、「本」の総称を示し、数や量には注目していません。

  • I like books.
    (訳)私は本が好きです。
  • Books are important in our life.
    (訳)私たちの生活に、本は大切だ。

これを踏まえると、

  • There are books on the table.
    (訳)「本というもの」がテーブルにある。
    となり、不自然ですね。(※出典1)

さて、ここで冒頭に記載した

  • Do you have any brothers or sisters?
    (訳)兄弟はいますか?

について、なぜanyを入れるかを同じ理屈で考えると、anyがない場合「兄弟という存在がいるかどうか」を尋ねることに重きが置かれそうです。しかし、相手に兄弟がいるか質問する場合、単に兄弟がいるかどうかを聞くだけでなく、兄弟がいるのであれば何人の兄弟がいるか、数も知りたいでしょうから、数を表すanyを入れるのでは、と考えてみました。

some/anyは可算・不可算どちらもOK

someとanyは、可算名詞(a book, two apples, three pensなど数えられる名詞)も、不可算名詞(water, love, moneyなど数えられない名詞)も、どちらにも使うことができます

  • There is some water in the glass.<肯定文>
    (訳)グラスの中に水が(いくらか)ある。
    ※waterは液体なので1つ・2つと数えられません。よってwatersと複数形にはなりません。
  • There is not any water in the glass.<否定文>
    =There is no water in the glass.
    (訳)グラスの中に水が全くない。
  • Is there any water in the glass?<疑問文>
    (訳)グラスの中に水が(いくらか)入っていますか?

someやanyがなければ、量の有無ではなく、存在そのものを示すことになります。

  • Is there water on the moon?
    (訳)月に水はありますか。
    ※量ではなく、水の存在の有無を尋ねている。(※出典2)
  • We cannot live without water.
    (訳)我々は水なしでは生きることはできない。
    ※量の話ではなく、水の存在の有無に注目している。
  • Is there any water in the fridge?
    (訳)水は冷蔵庫にありますか?
    ※量がまだあるかどうか
  • Is there water in the fridge?
    (訳)水は冷蔵庫にありますか?
    ※水の存在があるかどうか(※出典3)

someを疑問文で使う場合

「いくらか」「いくつか」を表すsomeは主に肯定文で使われますが、依頼・勧誘を表す場合には、疑問文でもsomeが使われます。依頼や勧誘をする際は、相手に肯定(Yes)の答えを期待しているのでsomeが使われると考えることができます。

  • I forgot my wallet. Could you lend me some money?
    (訳)財布を忘れてしまいました。お金を貸してくれませんか?
    ※依頼
  • You must be thirsty. Would you like some water?
    (訳)喉が渇いているに違いありません。水でも飲みませんか?
    ※勧誘
  • Will you have some more tea?
    (訳)お茶をもう少しいかがですか?
    ※勧誘 お茶を勧めている。
  • Will you have any more tea?
    (訳)お茶をもう少し飲みますか?
    ※相手の意志を尋ねているに過ぎず、勧める気持ちは伝わらない。(※出典4)
  • If you have any questions, please let me know.
    (訳)何か質問があれば、私に聞いてください。
    ※if節ではanyがよく使われます。
  • if you have some advice, please let me know.
    (訳)何かアドバイスがあれば、教えてください。
    ※if節でも肯定(Yes)の答えを期待する場合はsomeを使います。(※出典3)

anyを肯定文で使う場合

「いくらか」「いくつか」を表すanyは主に否定・疑問文で使われますが、「どの/どんな…でも」を意味する場合には、肯定文でanyが使われます。この場合は、anyの後ろは可算名詞でも単数形を使います。

  • You can take any bus. They all go to the station.
    (訳)どのバスに乗ってもよいよ。どのバスも駅に行くから。
  • You can come here (at) any time.
    (訳)いつでもここに来てよいよ。
  • Mt.Fuji is higher than any other mountain in Japan.
    (訳)富士山は、日本の他のどの山よりも高い。
  • Some doctors will say anything.(※出典5)
    (訳)医者の中にはどんなことでもいう人もいる。
  • Any doctor will say something.(※出典5)
    (訳)どんな医者でも何か言うはずだ。
  • Anything that is important is invisible to the eye.(※星の王子さま)
    (訳)大切なことは目に見えない。

someとanyについて、いかがだったでしょうか。何かしらの参考になったのであればとても嬉しいです!

出典

出典1: 小倉弘 例解和文英訳教本
出典2: Practical English Usage
出典3: ジーニアス英和辞典
出典4: 江川泰一郎 英文法解説
出典5: ロイヤル英文法